最近2週間のドル円は上下約2円も動くなど珍しい動きになっています。77円程度で推移していたドル円相場は先月2つの大きな材料で乱高下することとなりました。
日本の財務省が発表した2011年の貿易統計では1980年の2兆6129億円以来、史上2番目の額となる2兆4927億円の赤字となり、それは実に31年ぶりの赤字となりました。原因としては東日本大震災やタイの洪水の影響による輸出減少と、原発事故による原油や天然ガス(LNG)の輸入増加が重なった結果と見られていますが、これを受けてドル円相場は一時78円越えまで急上昇となりました。
しかしそのすぐ後、米国FRBは1月25日発表したFOMC声明で、景気てこ入れに向け、少なくとも2014年終盤まで政策金利を異例の低水準に据え置く方針を明らかにし、利上げ時期の見通しを従来の想定から1年半後にずらすと発表、FOMC声明を受け米長期金利が史上最低水準にまで低下したことでドル売りが加速し、さらに欧州債務問題の混迷からユーロ売り圧力が強いことで、消去法的に円に資金が集まっているという状況です。一転してドル円相場は円高に向かうことになりました。
そして今後の相場ですが、2月に入りドル円相場は75円台への突入はいったん避けられました。しかし、ドルの反発力も弱いことから一度は75円台を見る可能性が高いと見られています。昨年の10月に政府日銀の円売り介入が実施されたその時のレート75.31円に再び近づきつつあり、今回も介入が行われるかが注目されています。ただ今回はその10月の介入について「日本の介入は支持しない」との米財務省報告もあり、簡単には介入できないのではないかとの憶測も多く現在、安住財務相も「断固たる措置を取る」とは言っていますが、実際に介入が実施されるとしても75円割れをしてからではないかとの見方がほとんどです。
介入に注意は必要ですが、日本政府の判断も難しいだろうこともあり気にするのはまだ先のようです。
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