メタトレーダー（Meta Trader）について

MT5(Meta Trader5)及びMT4(Meta Trader4)は、メタクオーツ社が開発した世界中のFX企業100社以上で採用されている取引システムです。
MT4は既に日本でも多くの投資家に利用されており、特に自動売買を行うための各種機能に優れています。MT5は、そのMT4の後継としてリリースされ、自動売買はもちろんのこと、裁量取引向けの機能も数多く搭載されています。

MT5とMT4の比較

MT4の32ビットに対し、MT5は64ビットと情報処理能力が高いため動作が早いのが特徴です。

MT5はMT4と比べ、時間足が新たに12種類増えました。
特に短い時間足が増え、スキャルピングやデイトレードをする際の売買判断がしやすくなった点が特徴として挙げられます。
また、時間足を分けてトレードを行うことで、リスクを軽減させることも可能です。

テクニカルインディケータが増えたことにより、裁量取引の幅が格段に広がりました。
また、MT5の処理速度が向上したため、複数のチャートに複数のインディケータを設定してもスムーズに動くようになり、MT4より豊富なテクニカル指標を使った確度の高い分析が可能になりました。

MT4 32ビットからMT5 64ビットと情報処理速度が早くなった為、バックテストの所要時間が大幅に短くなりました。
また、MT5ではフォワードテストが可能になり、ヒストリカルデータでの検証に加え、実際の相場でEAを稼働させEAの有効性を検証することができるようになりました。

MT4の気配値表示パネルの情報は通貨ペアリストとティックチャートのみの表示でしたが、MT5では「詳細」や「プライスボード」が追加になりました。「詳細」では通貨ペアの4本値などを確認ができ、プライスボードでは、各通貨ペアの為替レート、スプレッド、高値、安値等の詳細な情報が一覧表示され、プライスボード上の「SELL」と「BUY」のパネルからもワンクリックで即時発注が行えます。

MT5のモバイルアプリでは、注文方法にストップリミット注文が追加されました。また、保有ポジションの一括決済が可能です。

MT5の唯一のデメリットとして、使用できるEAの種類が少ないことが、挙げられます。
一方でメタトレーダー内でエンジニアリングに詳しくなくてもノーコードで自作することが可能です。